細いと危ない!抜け毛の毛根で薄毛チェック!
薄毛が気になりだすと自分の抜け毛を発見するたびに落ち込んだりしていないでしょうか。しかし、薄毛の進行がもっとも把握できるのは、抜け毛の本数ではなく抜け毛の毛根の状態なのです。もちろん抜け毛もないに越したことはないですが、全ての抜け毛を正確に数えることは難しいですし、そもそも抜け毛というのは健康な頭皮であっても発生します。
それに対して毛根は、発毛の司令塔である毛乳頭に接していた部分のため、発毛状況の良し悪しが顕著に現れるのです。
ここではその抜け毛の毛根の状態をチェックすることによって、自分の薄毛の状況を確認してみたいと思います。
毛根状態で薄毛になる可能性がわかる理由。
毛根は頭皮から抜けおちる直前まで毛乳頭と繋がっていますが、髪の毛の生成はこの毛乳頭によってコントロールされています。
頭皮周辺の毛細血管から酸素・養分を受けとった毛乳頭は、それを髪のもとなる毛母細胞に供給します。そして毛乳頭の指令とともに毛母細胞は細胞分裂を繰り返し、新たな髪の毛を生成していくのです。
毛根はその毛乳頭に最も近く接していた部分であるため、その状態を確認するだけで、どのような発毛活動が行われていたかということがわかるのです。
抜け毛の本数は年齢や季節によって変わりますし、そもそもの毛根の数にも個人差があるため、正確性に欠ける部分は否めません。しかし毛根の状態は、形状に個人差はあるものの良し悪しを判断する基準は同じですので、そういった意味では信用性の高いチェック方法だといえます。
毛根のパターン 〜毛根の先が細かったら薄毛の可能性が!〜
脱げ毛の毛根のパターンには大きく次の4つに分けることができます。
マッチ棒タイプ(正常)
ヘアサイクルの成長期を全うした健康な抜け毛は、毛根の先がふっくらとマッチ棒のように膨らんでいます。毛幹部も、根元から毛先まで太さが一定で歪みがありません。このような抜け毛は正常なヘアサイクルの中での抜け毛ですので心配はありません。
ヒゲタイプ(要注意)
毛根から細いヒゲのようなものがヒョロっと生えている場合は要注意です。これは毛根が完全に休止期に移行する前に毛乳頭から切り離されてしまい、抜けおちてしまった可能性があります。フケが毛穴に詰まりって軽い炎症を起こしているかもしれません。放置すると悪化して脂漏性脱毛症や粃糠性(ひこう性)脱毛症になる可能性があるため、早めのケアをしておきましょう。
脂性の場合は毎日丁寧にシャンプーをする習慣をつけましょう。乾燥肌の場合は、植物由来の天然成分配合シャンプーなど、低刺激のシャンプーに変えた方がいいかもしれません。
先細りタイプ(薄毛が進行する可能性大!)
毛根部分が毛幹部と変わらない太さで細くなっている場合は危険です。髪のもととなる毛母細胞の細胞分裂が停滞し、毛根部分が頭皮に強く根を張れなかったために発生した脱毛と考えられます。すでに薄毛の症状が出てきていますので早急な育毛対策が必要です。毛母細胞活性(栄養補給)タイプの育毛剤や育毛シャンプー等の使用を考え方がよいでしょう。
産毛タイプ(すでに明らかな症状がでてるかも…)
そのとおり、赤ちゃんの産毛のように細くて弱い毛根です。なんとか発毛はしたものの、成長をすることなく脱毛した毛髪です。明らかな発毛不良の症状が出ていますので、今日からでも育毛対策をする必要があるでしょう。男性ホルモン抑制タイプや毛母細胞活性(栄養補給)タイプの育毛剤の服用を始め、それでも改善ができなければ専門医への相談をおすすめします。
毛根の白い付着物は要注意!
毛根のチェックをする際に、形状にかかわらず先端に白い物質が付着していたら要注意です。この白い物質は皮脂汚れや角栓様物質です。毛穴を塞いでしまっているため、毛髪の成長を阻害することになります。放っておけば炎症を起こし、痒み・痛みの原因になります。さらに細菌が繁殖すると脱毛の症状も出てくるため、こちらも早めにケアしましょう。頭を洗う際には予洗いをしてから、指の腹を使ってしっかりシャンプーをするようにしてください。
抜け毛の毛根チェックは時間もかかりませんし、誰でも簡単にできるのでオススメです。髪の毛の勉強にもなるので是非一度やってみてください!自分の髪の毛の状態を理解してあげることが、育毛対策にはなによりも大切です。